ざっくり紀行。毎年恒例18きっぷ旅、島根・出雲大社編

だいたい年に1回は青春18きっぷを利用した鉄道旅に出ている気がする。去年は四国一周。今年は島根県は出雲大社に行ってきた。ここで、旅程を思い出しながら、ざっくり紀行を綴ってみたい。

旅行前

そもそも、なぜ島根の出雲大社に行こうと思ったのか。理由は、47都道府県で唯一、島根県に足を踏み入れたことがなかったから。なんだかんだ、その他の県は上陸したことがある。旅の目的地にした都道府県もあれば、少しだけ寄り道したような地も含むが、改めて振り返ってみると色々行ったものだ。

というわけで今回の旅の目的は、島根の地に進入し、全国制覇すること。島根といえば、出雲大社だろう、という安易な発想で、目的地は出雲大社に決まった。自宅のある千葉県から鈍行で島根を目指す計画にした。期間は4日。

帰り道は、神戸空港から航空券を予約した。さすがに往復鈍行はきつい、昔ならば平気だったけど歳のせいだろうか。ちなみにいうと、最初は大阪からの夜行バスを復路の交通手段として考えていて、予約までしていたのだが、結局、夜行バスもつらいなあーと予約を後悔し、キャンセルした後、飛行機にした。1万円近く高くなったけど、これも社会人の余裕であろう。18きっぷ旅を謳う以上、学生らしい旅行計画にしたいのだが、年々、図らずも年齢を感じてしまう計画になっている気がする。少し悲しい。

1日目

さて、旅行前の計画編で多く語りすぎたが、いよいよ本編。本編だけど、ここから、ざっくり綴っていく。

出発日は8月中旬。初日は平日だった。山手線や東海道線の通勤ラッシュに巻き込まれる。横浜くらいから空き始める。国府津で途中下車。駅から10分程度歩いて、「国府津海岸」に行ってみる。なかなか駅近で素敵な海岸だった。砂浜の上に、西湘バイパスが通っていて、日陰になっている点、ポイントが高い。この日は本当に暑くて日差しから殺意を感じた。

近所の保育園児と先生が散歩に来ていたり、ちらほら釣り人がいるくらいで、人は疎らだった。静かな海岸でしばらく、のんびりした。すると、昼時になっていたので、近くのうなぎ専門店「うな和」へ。4000円弱するうな重を食べた。この夏、うなぎを食べておらず、どうしても食べたかったのだ。価格高騰にもおじけず決断できたのも、ひとえに社会人パワーであろう。

贅沢に腹ごしらえした後、東海道線ではなく御殿場線で沼津を目指す。だいぶ昔に約10年前以来、2度目の乗車。御殿場線は富士山を近くに感じられる自然豊かな路線だ

。海岸でのんびりした後に、日本一の山を味わう。まだ東京から全然離れてないのに、すでにローカル風情漂う素敵旅を満喫していた。

沼津からは再び東海道線。ひたすら鈍行を乗り継ぎながら西へ向かう。普段東海道新幹線を利用する機会の多い人は、ぜひ東海道線を鈍行で乗ってみてほしい。意外と遠い。21時ごろ膳所駅に到着。浴衣の客が大量に乗ってきた。琵琶湖の花火大会があったらしい。大阪までは超満員。始発から乗っている自分は、窓側席で高みの見物であった。なんか申し訳ない。

1日目は、大阪のネットカフェに泊まった。夕食は、近畿を中心に展開しているチェーン店、かむくらのラーメン。渋谷や新宿にもあるらしいけど。うまかった。

2日目

4時くらいから行動開始し、フォトジェニックな大阪駅を堪能。5時の始発で西明石方面に向かう。途中、明石海峡大橋を見物。釣りしてるひとがたくさんいた。西明石から加古川。加古川駅のニシカワパンで朝食を購入し、加古川線に乗り込む。今晩の宿は鳥取市にとってある。行き方は複数あって、加古川線利用するルートは遠回り。なぜ加古川線を使うかといえば直感。特に意味はない。この列車の終点、西脇市に到着。約1時間半の乗り継ぎ待ち。駅周辺には本当に何もない。この辺は、日本のおへそらしい。加古川線には日本へそ公園という駅もある。緯度と経度でいえば、日本の中心はここ、ということだ。しかし何もない。駅の周りの住宅地をぶらついていたものの、日差しがしんどく、結局駅の待合室に戻り、駅にある観光パンフレットなどを物色して過ごした。

西脇市から加古川線の終点、谷川へ。谷川で福知山線に乗り換えて福知山。駅ナカの餃子の王将で昼ご飯を食べた。ビールと天津飯。鉄道旅のひとつの魅力はお酒が飲めること。とはいえ、車内でのむのは少し気がひける。ローカル線の車窓をつまみに飲む酒はうまいのだろうけど。なので店で飲んで少しほろよい気分で乗車する。関西は王将が多くて羨ましい。そして、昼どきの王将は活気がすごい。カウンター席に座ると、キッチンのライブ感がすごい。福知山からは山陰本線。この辺は以前車で竹田城に行った際、来たことがある。鉄道の車窓から通ったことのある道路が見えた。

豊岡にて乗り継ぎ。駅前のショッピングモールをぶらぶら。中のスーパーでアイスを買う。再び列車に乗り込み、城崎温泉駅通過。ここは車旅で来た際、宿泊した場所である。たいへん風情がある温泉街で、立ち寄り湯もあるので、ひとっぷろ浴びていこうとも思ったが、先にも温泉はあるので、とりあえずスルー。城崎温泉を出てしばらくすると、日本海沿いを西に走ることになる。海が垣間見える。進行方向右のボックス席窓側で車窓を眺めながら、旅情に浸っていた。途中、餘部鉄橋を通過。観光地になっており、人がたくさんいた。たしかに高い。そして、そこから眺める海は絶景だ。

浜坂駅で途中下車。ここは兵庫県新温泉町の中心駅。なんとも不思議な町名だが、その名の通り、駅前から温泉街の入口だった。次の電車は1時間後なので、街を散策する。日帰りで入れる町民温泉的なスポットもあったけれど、なんか時間微妙でゆっくりできなそうなので、スルーした。結局この日は温泉入らなかった。あ、でも駅前に足湯があったので10分くらいは足湯につかって電車を待っていた。新温泉町民の方は、家に温泉をひけるらしい。すごい。

再び浜坂から鳥取へ。鳥取市は県庁所在地だというのに、鳥取駅の一駅前はすんごい田舎だし、次の駅が鳥取駅だというのに依然として田舎で、そして駅間が長い。急に街が広がってきて、終点の鳥取についた。鳥取駅からは歩いて宿に直行。とにかく疲れていたのである。なんせ昨晩はネットカフェだったので、ろくに休めていない。そして昼に飲んだビールも地味に響いている。本日のお宿はさん。カプセルホテルなんだけど、ビジネスホテルの建物内にある。とても清潔感があって過ごしやすかった。たぶん20時くらいから夜ご飯も食べずに爆睡してしまい、気づくと朝だった。

鳥取駅徒歩7分の綺麗なカプセルホテル「ビーハイブ」と喫茶店モーニング

3日目

3日目スタート。爆睡したおかけで、とても調子がいい。ホテルの1階がカフェになっていた。噂のすなば珈琲。鳥取県内のローカルチェーンカフェだ。モーニングを食べた。コーヒーもうまかった。その後、鳥取駅へ。

小学生の時に行ったことがある鳥取砂丘に行こうとも思ったけれど、始発バスはわりと遅めの時間から。往復も考えると、本日の目的地である出雲大社に到着し、宿泊地の米子にもどるのがギリギリになってしまいそうなので、却下。駅前を散策したうえで、1時間弱の時間をつぶすのにちょうどいい喫茶店に入る。とてもいい雰囲気。そして自家製パンを推している。というわけで、再びモーニングを注文。モーニングのはしごである。まあ、昨晩食べていないからよしとしよう。

そして山陰本線で島根方面へ。山陰本線は特急の通過待ちが多い。速い列車に抜かれまくる。これも鈍行旅の面白いところだ。途中、東郷池の最寄駅の松崎だったり、倉吉だったり、降りたい駅はたくさんあったけれど目的地の出雲にひた走る。途中、名探偵コナンのデザインが施された車両にすれ違った。作者が鳥取出身らしい。鳥取市にある空港も鳥取コナン空港と名付けられているくらいだ。

列車は米子に到着。本日の宿泊地だ。だけど、通過して出雲市に向かう。進行方向の右手には宍道湖が広がるようになる。そして松江を過ぎ、出雲市へ。駅に降り立つとちょうど出雲大社行きのバスが来ていたので乗り込む。出雲市から出雲大社に行く方法は2つあって、1つはバス、2つ目は私鉄の一畑電車。料金も早さもそこまで変わらないらしい。

さて、いよいよ今回の旅の目的地、出雲大社に到着した。島根県にも降り立ち、全都道府県制覇である。といっても、大した達成感はない。この日も日差しが強かったので、日陰を通りつつ出雲大社をだらーっと巡り、そばを食べた。宿泊地の米子まで来た路線で折り返すのもつまらないので、松江までは宍道湖の景色が美しい一畑電車を使った。乗った車両がたまたま、しまねっこ電車だった。しまねっこがポツンと乗っていて可愛かった。

終着駅のまつえ宍道湖温泉からは、JRの松江駅まで徒歩。地味に遠い。30分強はかかった。途中、ローソンで山陰限定だという大山ラテを飲んだ。普通のカフェラテと違いがわからない。松江からは乗ってきた山陰本線を折り返し、米子に戻る。

米子から、ゲゲゲの鬼太郎デザインの列車でおなじみ境港線に乗車する。終点の境港。たまたま祭り的なイベントがやっていたので、人が多く賑わっていた。水木しげるロードがとてもいい雰囲気だった。夜は海鮮を食べようと思っていたのだが、なんか入れるようなお店もなく、食べ歩きするような店でクアッポなるイタリア発のシーフードスナックを食べた。うまかった。

一応、海鮮だけど、2日連続でまともな夕食を食べていない。そして、すっかり暗くなった境港から米子に戻る。今日はビジネスホテル。ベッド固かったけれど、お風呂は温泉。1泊2500円と破格だったから、コスパはいいのだろう。しかし、この日は寝つきが悪かった。

4日目

いよいよ最終日。朝は、米子駅構内の蕎麦屋で鯖寿司とそば。セブンコーヒーとお土産を買って、伯備線に乗った。伯備線は、山陰本線とは打って変わり山の路線。列車に手を振る子供たち、撮影するカメラマン、沿線の雰囲気がとてもよかった。気持ちのいい朝の山や川を通り抜けながら、岡山県は新見駅に向かっていく。

新見からは姫新線に乗る。ここからずっと姫新線。津山で乗り継ぐついでに、昼ごはん。名物ホルモンではなく、コンビニおにぎり。津山といえば、オダギリジョーの出身地である。オダジョー出身校である作陽高校を左手に、津山を出て佐用駅へ。佐用駅では、1時間ほどの 乗り継ぎ待ち。コンビニおにぎりだけでは足りなかったので、駅近くの喫茶店でカレーライスを食べる。その後、別の喫茶店で食後のコーヒー。昨日のモーニングはしごに続く喫茶店はしごだった。

佐用駅の待ち時間つぶしに。喫茶店「和楽路(わらじ)」「亜都里絵(アトリエ)」

佐用駅からは、ついに姫路行きの列車に乗る。山陰から山陽へ。なかなか充実の中国山地越えであった。姫路駅からは、もう都会だ。駅も電車内も人が多い。明石で途中下車して、2日目に食べられなかった明石焼きを食べた。人気店もみてはみたが、あえて喫茶店で食べた。どんだけ好きなんだ。喫茶店ヨシダはひなびた雰囲気がいい感じだった。明石焼きも、噂通りのふわふわで美味しかった。明石城をチラ見した後、再び神戸方面に向かう。ちなみに、この明石訪問時、夏の甲子園に出場した明石商業の初戦がリアルタイムでやっていた。見事勝利していた。

途中須磨駅で下車。須磨海岸めっちゃ治安悪い感じでびびった。普通に怖い。身の危険を感じて、すぐ駅に戻り三ノ宮へ。三ノ宮からはポートライナーで神戸空港。空港で若干値のはるホットサンドを食べて、羽田行きの飛行機に乗った。追い風にうまく乗ったのか、1時間強で到着。予定より1時間くらい早い到着らしい。行きは鈍行で丸1日かかったというのに、、、。 帰りはあっさりだった。

以上が今回の旅の全貌だ。なんだか、書いたものを読み返すと、最終日にかけて内容が薄くなっている気がする。尻すぼみ感が否めない。文章執筆のスタミナがないのであろう。旅自体はそんなことなくて、全日楽しかった。もちろん疲れは蓄積していくけれど。年を重ねていっても18きっぷ旅は続けていきたいものである。