さて、突然ですが筆者、世界遺産検定(通称:せかけん)を受ける決意を致しました。試験は12月なので、本番まで約2ヵ月あります。受験するのは2級。受験資格なしの実施級の中では最高難度です。試験対策として公式テキストを用い、記事内で知識をまとめていきたいと思います。自身の学習だけでなく、他の受験者の参考になるような記事になれば幸いです。また、資格抜きにしても、楽しめればより嬉しいです。
使用するテキストはこちら。
今回のテーマは、「ローマ帝国」。古代の大帝国、ローマ帝国にまつわる世界遺産です。
1. ローマの歴史地区(イタリア、バチカン市国)
ローマ帝国の首都ローマ。その地名は、紀元前754年にローマを築いたロムルスの名に由来するそう。歴史地区内には、西暦80年に作られた円形闘技場「コロッセウム」やカラカラ帝の作った公衆浴場「カラカラ浴場」などが含まれています。
2. カルタゴの考古遺跡(チュニジア)
カルタゴはフェニキア人によって築かれた都市国家で、紀元前6〜2世紀頃に地中海交易で反映しました。ローマ帝国とは地中海の覇権をめぐり、3度にわたるポエニ戦争で激突。英雄ハンニバルの活躍もむなしく、いずれも敗戦し、3度目の戦いでは街を破壊され滅亡に至りました。その後はローマ人により再建され、現存する遺跡のほとんどはローマ植民地時代のもとといわれています。
3. メリダの考古遺跡(スペイン)
かつてはエメリア・アウグスタと呼ばれたローマ植民都市の遺跡で、スペイン南西部に位置しています。ローマ皇帝のアウグストゥスが建設し、最盛期には「スペインのローマ」と称えられるまで繁栄したそうです。
4. オランジュのローマ劇場と凱旋門(フランス)
ローマ帝国最大規模の「舞台幅103m、収容人数1万人」を誇る劇場と、皇帝アウグストゥスの腹心であるアグリッパがアルル・リヨン間に建設した「アグリッパ街道」沿いにある凱旋門の遺構です。
5. ポンペイ、エルコラーノ、トッレ・アヌンツィアータの考古地区(イタリア)
イタリア南部のポンペイは、紀元79年のヴェスヴィオ山の噴火で火山灰に埋もれた街です。16世紀末に偶然発見され、建造物や広場が噴火当時のまま残っていたため考古学的に重要なものと考えられています。
6. レプティス・マグナの考古遺跡(リビア)
リビア北西部の地中海沿岸に位置し、ローマ帝国時代は港湾都市として栄えました。この地で生まれたローマ皇帝、セプティミウス・セウェルスは、初のアフリカ属州生まれの皇帝として知られています。
7. ローマ帝国の境界線(イギリス、ドイツ)
ローマ帝国が異民族の侵入に備えて築いた防壁です。ドイツに残る防壁「リーメス」は全長約550kmにも及びます。
8. スプリットのディオクレティアヌスの宮殿と歴史的建造物(クロアチア)
帝国の四分統治を実行した3世紀の皇帝ディオクレティアヌスは、この地の宮殿で余生を過ごしました。長い歴史でさまざまな勢力に支配されておりゴシック、ルネサンス、バロックといった建築様式が混在している街並みが特徴的な遺跡です。
ヨーロッパの各地、そしてアフリカにまで遺産があることから、ローマ帝国の広大さがうかがえます。やっぱり、まずはイタリア・ローマに行っておきたいですね。映画「ローマの休日」なんかもしてみたいです。
参考テキスト:くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト(世界遺産検定事務局)
画像引用元:Wikipedia
12/16更新:アプリ☆メーカーで同記事内容の確認テストを作りました。ぜひお試しあれ。
世界遺産検定2級うでだめしクイズ「ローマ帝国編」