社会貢献型商品に不信感?静岡県が若者の消費者意識を調査

静岡県の「しずおか消費者教育未来会議」は、県内在住の若者(18~39歳)を対象に「消費」に関するアンケートを実施し、24日、その調査結果を発表しました。

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消費者にネガティブな印象を持つ人も

調査ではまず、「消費者」という単語および自身の「消費行動」に対して抱くイメージを聞いています。

「消費者」という単語に関しては、回答者の多くが「一般人・買い物をする人」「自分もその中の一人」と認識している一方、約16%が「あまり良いイメージがない」「企業に騙されている人」などネガティブなイメージを持っていることがわかったようです。

そもそも消費という言葉自体、消耗とか浪費という言葉に通じるものがありますから、ネガティブな印象を持つのもわかりますね。消費者金融も連想しそうですし。

消費行動への自覚。5人に1人は持っていない

「消費行動が社会に与える影響」については、約22%が「自分が買い物で使ったお金が世の中を回っているのだろう」という感覚を持っていないことが判明。自身の消費行動が社会にどのような影響をもたらし得るか、明確に把握していないと分析しています。

これは仕方ない、というか逆に78%が感覚を持っていることがすごいと思いますけどね。個人的には。まあでも、自分一人の行動が社会に対してどういう影響を与えるかという視点は確かに大事だと感じます。

お金の使い道には男女差が

「お金の使い道」については、多かったのは「貯金(54.8%)」と「買い物(54.2%)」。以降、「趣味・習い事(42.5%)」「旅行(27.1%)」「交際費(17.3%)」が続く結果となったそうです。

結果から男女差があることも。男性は「趣味・習い事(53.6%)」「金融商品による資産運用(貯金除く)(12.9%)」の割合が女性よりも高い(趣味・習い事:約1.5倍、資産運用:約7.2倍)のに対し、女性は「買い物(61.1%)」「美容(18.3%)」の項目が高くなっていたそうです。「男性は“目に見えない価値”、女性は“目に見える価値”に対して消費行動を起こす傾向にあるのかもしれません」と述べています。

商品選択のポイント、高年齢ほど質重視に

「若者は何を重視して商品やサービスを選択しているのか」も聞いています。

回答者全体で最も多かったのは90.3%の「価格」。そのあとに「品質(65.6%)」「見た目(27.2%)」「評判(22.6%)」「ブランド・メーカー(22.2%)」が続きました。

年代別にみると、「見た目」「評判」は18~29才の比率が高いのに対し、「品質」「素材」は30代の比率が高い傾向があることもわかりました。

外見を気にする若者も、年を重ねると質を重視しはじめるのでしょう。

消費による社会貢献意識は3割以下

最後に、消費行動において具体的にどの程度「社会貢献」が意識されているのかを調査しました。

アンケートにて「商品・サービス選択時に社会貢献関連を選択する意向があるか」を尋ねると、回答者全体において「多少なりとも意向がある人」(「ある」「どちらかといえばある」の合計)は3割以下となる29.2%にとどまったようです。

また、「地球環境配慮商品」「被災地支援商品」「地産地消商品」「フェアトレード商品」がどのように認識されているかもインタビューにて確認。その結果、商品選択の根拠にはほとんど影響を与えていないことがわかったようです。

「ラベルを見て社会貢献商品だと気づいたとしても、購入後のお金が適正に社会貢献事業に使われているのか見えない」といった不信感を持たれている可能性も示唆されたようです。

調査結果をふまえ、しずおか消費者教育未来会議では、フューチャーセッション(未来志向の対話)を実施。今後は、会議で話し合った内容について、専用ホームページ(http://www.shizuoka-shohi.jp/miraikaigi/)等を通じて情報発信していくとともに、若者自身が賢い消費者となるために必要な啓発事業を推進していくとしています。

近年、若い世代を中心に消費スタイルは多様化しています。ただ一ついえるのは、現代社会に生きるということは、すなわち消費者であるということです。その前提のもと、”賢い”消費者になるという発想は必要だと思います。

プレスリリース

【調査概要】
<インターネット調査>
調査対象  :静岡県に居住する18~39歳の男女1,000人
調査期間  :2016年11月4日~11月13日
調査実施機関:株式会社ビデオリサーチ

<フォーカスグループインタビュー>
調査対象  :静岡県に居住する18~30歳の男女18人
(居住地域により3グループに分割)
調査実施日 :2016年10月29日
調査実施機関:株式会社ビデオリサーチ

【しずおか消費者教育未来会議とは】
消費行動が社会に与える影響や消費者教育の未来について、若者が主体的に考える対話の場を設けることで、今できることの提案を引き出し、また情報発信することにより、多くの若者の共感を呼び起こしていくための会議です。

<概要>
発足日: 2016年10月25日
参加者: 静大フューチャーセンター、「静岡時代」編集部、
静岡大学消費生活研究サークルの3団体を中心とした
静岡県内の学生や社会人(18~30歳程度)

Minoru Sato
ゆるく生きたい20代男。編プロからライター活動を開始し、旅やITなど幅広い分野で執筆中。
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