優先席を譲らない事情とは。車内のゆずりあいを考える

突然ですが、みなさんは電車やバスで席を譲ることに関し、どのような意識をお持ちでしょうか?

乗り換え案内サービス「駅すぱあと」を提供するヴァル研究所は28日、公共交通機関を利用する際の「ゆずりあい精神の意識調査」の結果を発表しました。

調査対象は、ヴァル研究所が提供するID「val ID(ヴァル アイディー)」に登録している10代〜70代の男女3,413人。調査機関は、2016年9月2日(金)〜9月11日(日)。

調査結果の概要は以下の通りです。

(1)4人に3人が「優先席では席を譲るべき」と考えている
(2)約3割の人が「優先席意外で席を譲るべきだという意識はない」
(3)約6割の人が席を譲ろうとして断られた経験がある
(4)約6割の人が何かしらの理由で席を譲らなかった経験がある
(5)座席譲りの成功の秘訣は「さりげなさ」「押し付けないこと」?

(1)に関して前回(2013年実施)の調査と比較すると、「『はい(優先席では席を譲るべき)』が17.1%減少、『どちらともいえない』が9.5%増加」という結果になったようです。同社は「譲ろうとして断られた経験がある」など何らかの要因により低下してしまったと分析しています。

確かに(3)をみると過半数が断られた経験があると回答していますから驚きです。その経験が、(4)の結果につながっているのでしょう。

(5)については自由回答の形式で、

「もうすぐ降りると言って、無理やりたった」(10代男性)

「いつも笑顔でどうぞ、と声をかけると成功?しています。」(30代女性)

「宜しければ、いかがですか?と声をかける」(60代女性)

「目を合わせて『どうぞ』と言いつつ立ち上がる。」(40代男性)

「次の駅で降りるようなフリをして、黙ってその場から立ち去ると、席が空いたと思って座って貰えます。お礼の言葉を期待しないのがコツ。」(60代男性)

「私も子育てをしていて妊婦さんの大変さがよくわかっているので妊婦さんにはさりげなく声をかけると座ってくださる方が多いです。」(20代女性)

「よかったらどうぞ、と声を掛けてそのままドア付近に移動しました」(10代男性)

「次の駅で降りる予定がなくとも、「どうぞ、次の駅で降りますので…」 といって、すぐに席を立つ。もし、次の駅で降りない場合は、可能なら、隣の車両へ移動するなどする。」(40代男性)

といった回答が得られたようです。

実体験からも、調査結果に納得いく部分が多いです。僕は「優先席は譲る義務がある、一般席はなるべく譲る」と解釈しています。でも、「譲る=相手を年寄り扱いしている」気がして、譲りにくいというのも非常に共感できます。だからこそ、多少強引に「さりげなく」譲るのが成功の秘訣でしょう。僕も席を立ち、「どうぞ」と言うや否や移動を開始しています(笑)

席をゆずる風景というのは、ほっこりしますよね。スマホに熱中しながら座っている若者が、お年寄りに前に立たれた際に笑顔で席を譲っていたりすると、最近の若者も捨てたもんじゃないって思えます。譲られた側も、勇気を持って声をかけてくれた精神を尊重し、「ありがとう」と一言かけて言葉に甘えるべきですよね。

話は逸れますが、そもそも若い人は、優先席を敬遠する傾向にあると感じます。電車で席を探す際、まずは一般席の両端で、なければ座っている人とスペースができる席を探していく。優先席は空いていても座らない、みたいな人も多いのでは。

僕は、優先席は車両の端っこで車内でも居心地のいい席だと思っているんです。そんな席を空けておくのは、「誰か乗って来たら譲らなければならない」のが面倒で、そのくらいなら立つほうがいいと判断するから、ではないでしょうか。

たった一言が難しい。「どうぞ」の一言が車内で飛び交う風景を見てみたいなと思ったりします。こんなことを、つい最近、電車の中で考えていました。

https://www.atpress.ne.jp/news/117235

Minto
ゆるく生きたい20代男。編プロからライター活動を開始し、旅やITなど幅広い分野で執筆中。
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