企業選びは2種類の軸から。就活もバランスが大事

学生が就職活動において会社を選ぶ際、様々な選び方があると思います。個々人の考え方やこだわりを反映するため、就活の初期にじっくりと時間を割くべきであり、選考を通じて変わることもあるでしょう。

企業の選び方については、多くのノウハウが存在します。キャリアカウンセラーや就活マニュアル本がよく主張するのが、「就活における軸を明らかにし、優先順位をつける」ことです。まずは、「これだけは欠かせない」という条件を挙げ、それを軸にして企業を探す。企業の面接においても、「就活の軸は何ですか?」との質問は定番です。面接対策としても有効なわけですね。

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就活マニュアルの盲点

ただ、このノウハウは欠点があります。それは、すべての人が確固たるこだわりを持っているわけではないということです。もちろん、「情報系の学科でプログラミングを学んだ経験を活かし、IT業界でSEとして成長したい」「なんとしても知名度のある大手メーカー。高年収と社会的地位を得る」といった明確な軸を持っている人も多いでしょう。こうした人達は、「プログラミングにより具体的に何を作りたいのか」「どんなメーカーがいいのか、年収いくらを目指すのか」と軸を掘り下げ、さらに他の視点から2番目、3番目の条件を付けていくといいと思います。

絶対的な軸をもたない人の場合、「バランス」を重視することになります。軸をもつ人であっても、「SEとして成長できる環境であれば、激務でも低収入でもいいのか」「高収入の有名大手メーカーなら、全国転勤も覚悟できるか」という問いに答える上でバランスが大切です。実際に就職活動すると、個々の企業について複数の条件を照らし合わせることになるでしょう。

意志と環境の2つの軸

企業に求める軸は大きく2種類あります。1つ目は、個人の希望を重視したもの。2つ目は、業務以外の生活や周囲からどう見えるかを考慮したもの。前者を意志反映型、後者を環境反映型と呼ぶことにしましょう。

意志反映型の軸の例として、前述した「情報系の学科でプログラミングを学んだ経験を活かし、IT業界でSEとして成長したい」が挙がります。「〜したい」からA社を希望するという発想で、志望理由になる部分です。企業選びより前、業界選びの際に固めるべきだと思います。

一方、環境反映型は、企業規模、年収、労働時間、福利厚生などのを考慮した会社選びの軸です。実際の面接では「年収が高く、労働時間も短めで、世間からホワイト企業とされていることから御社を志望しました」とは言いにくいですが、多くの就活生が必ずや気にする要素でしょう。

重視する軸が後者に偏ると、就職活動というより「就社活動」となり、いわゆる「大手病」になりがちです。識者から批判される場合もありますが、「仕事=高い収入を得る手段」と割り切り、とにかく大きく有名な企業を目指すのもアリでしょう。シャープや東芝の事例で分かるように、「大手企業=絶対安定」の神話は昔より薄れています。しかし、依然として優秀な人材が集まる大企業は、他企業よりも競争力が強く、地位や収入も高いのは変わっていません。大手企業を狙うのは、経済的な豊かさを手に入れるための合理的な選択であります。

しかし、就活は甘くありません。相当な倍率を誇る大手企業の選考では、「肩書きや収入」に憧れるだけの学生は間違いなく落とされます。意志反映型の軸をきっちり固めておかないと、優秀な人事に見透かされるでしょう。

ライフスタイルを考慮したキャリアプランを

また、どの企業に行くかを考えることは、どう生きていくかを考えることでもあります。大手企業に入社し経済的安定を手に入れ、家庭を築いて贅沢な暮らしをする、というのもひとつ。ベンチャー企業に入って自社製品の普及に貢献し、会社を大きくしていくことに一番のやりがいを感じる人生もひとつ。就職せずにネットビジネスで収入を得ながら自由に旅をしながら生きるのもひとつです。

自分が人生に対しどのような価値観をもっているのか理解し、そのうえで企業選びの軸を考えたいものです。

Minoru Sato
ゆるく生きたい20代男。編プロからライター活動を開始し、旅やITなど幅広い分野で執筆中。
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