【コラム】ミニマリストという消費スタイル

以前、「ミニマリストは病気?シンプルライフを再考してみる」というコラム記事を書きました。病的なミニマリストをテーマにしましたが、個人的にシンプルライフを実践するミニマリストの暮らし方には賛成です。今回は、ミニマリストが合理的な生き方だという立場で論じたいと思います。

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おしゃれなケチ

ミニマリストとは、新たに生まれた人種のカテゴリーです。なんとなく洗練されたイメージで、ヒッピー的な思想もにおわせます。ちなみに、Apple創業者のスティーブ・ジョブズは、ヒッピー界のスターです。伝説とされるスタンフォード大学卒業式のスピーチで生まれた名言「Stay hungry.Stay foolish.(ハングリーであれ、愚かであれ)」。このセリフは、70年代アメリカのヒッピーカルチャーを代表するカタログ誌「The Whole Earth Catalog」が、最終号の裏表紙に添えた言葉を元ネタとしています。

Appleの製品、Mac bookやiPhoneは「おしゃれでスタイリッシュ」というブランドイメージが定着しています。やはり、ハード面もソフト面も「シンプルで、ごちゃごちゃしていなくて、ストレスフリー」という点が評価されているのでしょう。これはミニマリストの精神にも通じます。

Appleのような「シンプルでカッコいい」イメージをもつことが、ミニマリストをブランド化している気がします。これは、従来の「モノを買わない=ケチ、貧乏」といった否定的なイメージを覆すものです。新たな言葉を当てはめてみることで、イメージががらっと変わるのは面白いですね。

消費しないという消費スタイル

小売業界のキーワードとして「ストーリー消費」というものがあります。これは、リアル店舗によるインターネット通販への対抗策としても用いられます。いまや、スマホでポチッとするだけでモノが買えちゃう時代だから、接客や売場の雰囲気によって、ただ買ってもらうだけでなく、どのように買ってもらうかを大切にしようという考え方です。

一方、「モノを中心としたライフスタイル」や「コト消費」というのも流行です。マガジンハウスの雑誌「ポパイ」などは、古くから、モノを軸としたアメリカのライフスタイルを紹介し、読者の憧れを創出していました。雑誌をはじめ、影響力の大きいマスメディアは、「その製品を使っているとおしゃれ」といったイメージを独自のPRにより表現しています。

また、「最近の若者は消費しない」などといわれていますが、実際は消費のあり方が大きく変わっているだけです。例えば、InstagramやTwitter、FacebookといったSNSの台頭により、「シェアしてもらうための話題作り」として消費したりします。

要は、「モノそのものに価値はない」ということです、ならば、矛盾しているようですが「消費しないという消費スタイル」が生まれてもおかしくないでしょう。買わないことによって生まれるストーリーもあれば、モノのないライフスタイル、モノをなくして生まれる話題もあります。やはり今後も、ミニマリストは現れ続けるのではないでしょうか。一時のブームでは終わらない気がします。

Minto
ゆるく生きたい20代男。編プロからライター活動を開始し、旅やITなど幅広い分野で執筆中。
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